スカートの歴史について(ファッション)

ファッション

スカートの歴史について(個人的見解)

スカート(英: skirt)とは、腰より下を覆う筒状の衣服のことを言います。
この歴史について調べてみました。

スカートの歴史は古代エジプト時代(紀元前3000年頃から前6世紀)頃にまで遡ります。
古代エジプトというとピラミッドやスフィンクスの時代ですね。
ピラミッドを建造するときに多くの労働者が駆り出されていたようですが、
その時代には「お金」」という概念はなかったようで、
一説にはその労働の対価に支払われていたのは「ビール」だったともいわれています。
いつの時代にもアルコールを求めて働いていたんですね。
せっせと働いていた後の新橋のサラリーマンに通じるものがありますね。
ただ、仕事の報酬がビールだけだと、アルコール中毒者も多そう。
あ、でも働かないとビールが手に入らないんだとしたら、
意外にアルコール中毒者は真面目な働き者とも言えるのかもしれないですね。
古代エジプト壁画
古代エジプトのスカートについては、
今まで見たことがあると思いますが、
壁画などで描かれている人たちがスカートを履いています。
この時代は「ズボン」というものがなくて、
全員スカートを履いていたのでしょう。
まさか猫のお面もこの時代からあったなんて驚きですね。
古代ローマ時代(紀元前1世紀から紀元後3世紀頃)でもまだまだスカートの人気は高く、
ほぼ全員がスカートを履いていました。
男性でも女性でもスカートを履いているとは、現代にカムバックしているファッション文化が、
こんな昔からあったのです。
ちなみに、この時代頃からロングスカートやミニスカートといったような種類もあるようです。
わざわざミニスカートを履く男性なんて、ちょっと今では一般的ではないですが、
この時代は動きやすさなどの観点から、比較的労働者層の人達は「ミニ」派だったようですね。
ついでに言うと、スカートの中はノーパンです。(驚)
(東宝:映画テルマエ・ロマエ)
テルマエ・ロマエの世界でも、登場者はみなスカート
なのでしょうか?
ただ確かなことは、まだ「ズボン」はないということ。

この時代のスカートは、実はよく見るとインナーシャツの上から
一枚の布(トガと言う)を羽織って体に巻き付ける形のようで、
現代風に言うならば「ワンピース」という感じでしょうか。

そしてワンピースの下は、「ノーパン」なんです。
ちなみに、この頃の日本はというと、
「弥生時代」に突入しており、
かの有名な弥生土器を量産している時代です。
この時代の日本人の服装はと言うと、
なんと男性はズボンをはいていました。
ヨーロッパよりも「ズボン」という部分では流行を先取りしていたようで、すごいです。
これまでは衣服としてスカートが着ていましたが、中世ヨーロッパ(5世紀から15世紀頃)になると
ファッションとしてのスカートが生まれていきました。
ヨーロッパ諸国を中心に裁縫技術が進歩していき、スカートのデザイン性が上がっていきました。
デザイン性が上がるにつれて、富裕層を中心にファッションを楽しむようになり、
機能性よりも見た目やデザイン性、品格を重視したスカートが履かれるようになりました。
よく絵画や漫画、映画などで見るふわっと広がったスカートが
それですね。ちなみにこの頃は胸の膨らみは好ましくないと考えられ、
バストやウェストを締め上げ、胸の膨らみを抑える「コルセット」が
誕生しました。
しかしながら、なぜかまだ「ノーパン」だったようです。
コルセットの前に、パンツを発明する文化はなかったのでしょう。
上流階級者の間では、スカートをふんわりとさせて着るファッションスタイルも流行し始めたのも、
この辺りの時代です。フラフープのようなフープをスカートの中に仕込み、
ふくらみのある・立体感のあるスカートを着用することがステータスでもあったようです。

そして、この頃には男性がスカートを履くという文化が少しずつ衰退していきました。
一般的に、「スカートは女性が履くものだ」という概念が生まれていったということです。
現代の男性会社員が正装としてスカートを履かない理由はこんなところになったのですね。
このようにして、「スカート」はファッションアイテムとしてのデビューを飾り、
様々なスカートが誕生していきます。
近世ヨーロッパ(15世紀から19世紀初頭)になると、様々なスタイルのスカートが作られました。
特にそのスカート丈の長さのバリエーションが増えたのがこの時代辺りになります。

これまでのスカートは一般的にはくるぶし辺りまでのロングスカートが主流で、
膝上丈のミニスカートは存在すらしていませんでした。
(テルマエ・ロマエの時代のワンピースは膝上丈のものもあったんですけどね。)

それが時代の変化とともに、ふくらはぎ丈や膝下丈のスカートが誕生したのです。
その背景にはミシンという裁縫技術の産業革命が起きたことや、
貿易技術が発達し、文化的にも自由が成長したことも関係するのでしょう。
やはり平和で安定した時代だと文化は華やかに発展する傾向があるのですね。
不景気になると黒色の自動車がよく売れるようになって、
好景気になると白色や派手な配色の自動車がよく売れると聞いたことがありますが、
それも同じなのでしょう。
ココ・シャネル
スカートのファッション性を大きく進めたブランドには、
誰もが知っている「シャネル」(ココ・シャネル)があります。
ココ・シャネルは、初めてくるぶし丈よりも短いスカートを作成し、
その時代の女性たちの美的センスを大きく刺激したのでしょう。

膝下丈のスカート、通称「シャネルレングス」のスカートを生み出した
ココ・シャネルは、間違いなくスカートのファッション性を高めた
第一人者でしょう。
その後、世界大戦などで世の中が暗い雰囲気に包まれると、
短い丈のスカートは一時的に敬遠されるようにはなりましたが、
第二次世界大戦が終戦して1950年代後半になるとスカートの丈は再び短くなっていきました。
スカートの丈の長さで世の中の平和加減が分かるというのは、
いつかどこかの大学の教授が論文でも発表するかもしれませんね。
(既にそういう論文があるのだとしたら、その先生は素晴らしい!)
現代になると、ミニスカートやプリーツスカートなど様々なスカートが世の中にあります。
どれもデザイン性は高く、華やかな雰囲気を気軽に着ることができるので人気があります。

男女関わらずスカートが履かれていた時代があったということも驚きですし、
これからまだまだ色々なスカートデザインが誕生するのでしょう。

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